佐橋先生と行く! スギ林現地調査レポート佐橋先生と行く! スギ林現地調査レポート

現地調査の目的 スギ花粉の飛散予測の目印になる
雄花をチェック!

2019年11月下旬、佐橋先生が数十年にわたってスギ花粉の調査を続けている神奈川県の足柄峠付近での定点観測に同行しました。調査の目的は、花粉の飛散予測の根拠となるスギ雄花の着花状況を実際に見て確かめることです。南足柄中腹、長泉院、最乗寺の3エリアで、調査を実施しました。

現地調査の方法 スギの木を雄花のつき具合で
A・B・C・Dにランクづけ

各調査箇所のスギ林において40本のスギを抽出し、双眼鏡または望遠鏡を用いて、1本ごとに着花状況を次の4ランク区分により点数化し、その合計値を本数で除した平均値を調査箇所ごとの着花点数としました。

※スギ花粉飛散量と 雄花の着花点数の間には高い相関関係がみられることから、着花点数を調べることにより花粉飛散量の予測が可能となります。

現地調査結果現地調査結果

今回の着花点数の平均は、
52.5点( 2,100点÷40本)でした。

今回調査した足柄峠付近の着花点数(52.5)は、神奈川県自然環境保全センターによる2019年の神奈川県内のスギ林30箇所のスギ雄花の着花点数(45.7)よりわずかに多かったが、ほぼ同じ程度でありました。

[参考]県内スギ林30箇所の
平均着花点数の年変化
(22年間の平均値:44.6点)

※出典元:神奈川県自然環境保全センターによる
2020年の予測発表資料

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花粉を飛散する雄花の着花状況。
米粒大の雄花が多く着いています。

雄花のサイズは平均で5.5㎜程度と小粒。
(例年は平均で6.5mm程度)

2020年春の花粉飛散予測は?2020年春の花粉飛散予測は?

スギは冷夏であると雄花の着花量は少なくなる傾向にあります。2019年の夏は7月が涼しく着花量が減る気象条件でしたが、8月は平年よりも高く、雄花の着花量はそれほど減少しなかったと推定されます。
今回の調査結果から、2020年春の花粉飛散量は、やや多かった昨年に比べると減少するものの、例年並みの花粉飛散が予測されます。

2020年も花粉には注意が必要ね!

リョウメンシダなどのシダ植物が
下草に多いところではスギが良く育つ

美しいスギ林下には木々の間から木漏れ日が差し込み、リョウメンシダやオシダなどのシダ植物が沢山繁茂しています。逆に言うと木漏れ日が差し込まず、シダ植物などの下草が生えないところでは丈夫なスギは育たないと言われています。


NPO花粉情報協会 事務局長
佐橋 紀男 先生

1940年8月19日生まれ。東邦大学卒業。高校生の時に花粉の観察法を学ぶ。高校卒業後は東邦大学薬学部に進学し、花粉研究を専攻。その後、母校である同大学にて、教授として花粉撲滅を目指し、花粉についての調査を続けた。2018年6月に大学教授を退職後、NPO花粉情報協会の事務局長として、セミナーの講師や調査に取り組んでいる。

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